五月下旬の中禅寺湖で蝉パターンを試してみましたが……

スポンサーリンク

 2019年5月30日、私は今季4回目となる中禅寺湖に居た。今回の目標は蝉パターンでブラウントラウトを釣ること。「絶対に釣ってやるぜ」と、息巻いていたのだったが……。

2019中禅寺湖へ……VOL.4

「初夏の中禅寺湖と男体山」

 午前3時に越後屋で日釣り券(2,160円)を購入。今回も山側のポイントに入るため、暗い湖畔の道を歩く。

 お目当てのポイントに入り、準備を済ませた段階で午前4時になっていた。周囲はすでに薄らと明るくなっている。チャンスタイムは短そうだ。

 まずは近場を試作65スリム(2019モデル)で探るも、何も反応無し。早めに諦め、サージャー6cmを使って広範囲を探って行く。すると、数投目に「コツコツ」っと言う小さいアタリがあり、何かがヒット!

 全く引かないのでサイズは期待できないが、ファーストヒットなので大事にランディング。小型のレイクトラウトだった。


「私には小さいネットで十分かも……」

「ありがとう」とリリースして続きを狙うも、他には反応無し。スプーンに変えて探ってみたが、このポイントは湖流の流れる方向が悪い。今回は期待出来ないだろう。

 各種ルアーを試しながら移動して行くと、クランクベイトにブラウントラウトがチェイスして来た。しかし、僅かな差が縮まらない。

 うろついていた個体にミノーを投げると逃げたし、かなりスレているようだ。まあ、中禅寺湖のブラウントラウトは毎日、様々なルアーを見せられて鍛えられているから当然だろう。

 私にも釣れる個体を探して山側を彷徨っていると、日が高くなったタイミングで春蝉が湖面に落ち、そして喰われていく。今回の目的は、蝉パターンでブラウントラウトを釣ること……。「スミス美蝉」をセットして、蝉を捕食する個体を狙う。


「サイズが合っていないのが原因か?」

 蝉が落ちる状態を演出するため、高い軌道でキャスト。着水後にシェイキングさせてやると、すぐにブラウントラウトが下を旋回する。その様子に興奮するが、残念ながら見切られてしまった。

 動かさない方が良いのかもしれない。そう思って動きを止めても見切られる。かなり勢いよく出て来た良型も、寸前で見切って反転してしまう状況……。5~6回チャンスがあったが、どうやってもヒットに持ち込むことが出来なかった。

 腕もあるが、相当にスレているのは間違いない。蝉パターンは、中禅寺湖では大人気のジャンル。悔しいが、来年出直すことにしよう……美蝉の羽がぶっ壊れたしな。そう思いながら昼前に撤退を開始。


「蝉は何故、あんなに湖に落ちるのか……」

 途中、立ち寄った場所でプロビアを放り込んでいると丁度、12時頃に「ドスン」っとヒット! なかなか良い引きで私を楽しませてくれたのは、45cm位のレイクトラウト♪

 十分に引きを堪能し、それではランディング……と思ったが、ネットが外れない。なんと、ザックに付けた方のマグネットにネットが絡んでいたのだ。

 どうやっても外れそうにないので仕方なく、浅瀬にずり上げる。しかし、残念ながらフックが外れて逃げて行ってしまった……。悔しがるようなサイズでは無いが、この時はとても悔しかった。

 何とかもう一本っと、ひたすらプロビアを投げ倒していると、再び「ドスン」とヒット!しかし、引きからして大きくは無い。慎重に寄せると、掛かっていたのは35cm程のブラウントラウトだった。

 素早くネットで掬おうとしたが、手前で激しく暴れてフックアウト……。「今日はついていない。もう、終わりにして温泉に行こう」そう思ったが、悔しいので頑張って投げ続ける。

 午後2時過ぎ、天に祈りが通じたのか再びヒット! 大きくは無いが、絶対にバラさない様に慎重に誘導。そしてランディング♪


「頭の部分が陰になってしまった……」

 サイズは45cm程度だが、もう大満足だ。頑張った甲斐があったと思う。感謝しながらリリースすると、ゆったりと元の深淵に戻って行った。

 その後も頑張ったが、良い反応は得られず……。午後5時にてストップフィッシング。13時間の厳しい釣行だった。

今回の釣行を振り返って……

 何とかミノーか蝉ルアーで一本獲りたかったんですが、なかなか上手く行かないものですね。ただ、この日は状況が良くなかったんじゃないかなと思います。皆さんも釣れてなさそうでした。

 次は来年になると思いますが、その時は絶対に釣ってやりたいと思います。中禅寺湖にマッチした新型のミノーも作っておきたいところですね~。