2019年5月8日、私達は日本海を目指して車を走らせていた。史上初の10連休となったゴールデンウイーク。そんな後に、果たして魚は残っているのだろうか? と、不安に思いつつ……。
2019価値ある一本を求めて……VOL.1
午後9時過ぎにポイントに入る。この時間帯にはホタルイカはまだ居ないため、メバルか鯵が釣れたら良いな位に思っていた。ロッドはアジング・メバリング用の「ブルーカレント82F NANO」をセレクト。
「ジャッカル デカキビナ〜ゴ」を3gのジグヘッドに装着してキャストしていると、突然「ドスン」と言う重量感がロッドを襲う。
ロッドがバットからブチ曲り、リールのドラグが悲鳴を上げる。おお!幸先良く、ターゲットのクロダイがヒットしたのかなと思ったら「バシャバシャ」と言う鰓洗い。どうやら、ヒットしたのはシーバスだったようだ。
今回、使用した「ブルーカレント82F NANO」は、アジングロッドとしてはバットパワーがかなり強い方なのだが、危険を感じる重量感に少し焦る。
真っ暗なので、魚のサイズや動きはよくわからない。無理をしない様、慎重に魚の体力を削って行く。
幸い、潜り込まれるようなストラクチャーが無いサーフだったので、数分の格闘の末に無事、ズリ上げに成功! ただ、完全に引き摺り上げるのはちょっと無理だったので、波打ち際から手で放り上げるようにしてランディング。
安全な場所に移動したのち、この魚のサイズを確認。およそ65cm、でっぷりと太った「鱸」クラスのシーバスだった。
サイズとしてはそれ程でもない。しかし、とにかく重い個体で、このクラスの魚までが「ブルーカレント82F NANO」で安全に仕留められる限界かなと感じた。
美味しそうなのでキープして続きを狙う……が、その後は何も反応が無かった。少し眠いので、良い時間の為に少し仮眠をとっておく。
1時間程の仮眠のあと、午後11時過ぎからゲームを再開。ホタルイカパターン用のロッドを持って、本命ポイントに向かう。
もしかしたら、真鯛が……なんて期待したのだが、1時間程やっても何の反応も無し。次の場所に移動。
しかし、次の場所でも何の反応も無く、タックルを先程のアジング・メバリング用に変更してメバルを狙ってみた。
すると「ググン」と言う強烈な当たり!先ほどのシーバスのような重量感は無いものの、それでもかなり良い引きをする。
相変わらず真っ暗で何をやっているのかよくわからないが、障害物が無いので無事にランディングに成功! およそ、30㎝のメバル……所謂「尺メバル」だった。
メバルの尺は、山女魚の尺よりもレアなので結構、嬉しい。有り難くキープさせて貰い、次を狙ってキャストを続けて行くと、30cm程のムラソイがヒット!
これに気を良くして同じパターンで続けていると、再び良さそうなメバルがヒット!先ほどよりも少し小さいが、よく太った良いメバルだった。
itachi父が「ファイヤーフライ」と言う、ホタルイカ型のワームで好釣果を上げていたので、タックルをホタルイカパターン用に変更。クロダイを狙う。ルアーは、いつもの「ズィークイッド90SSS」だ。
キャストを続けていると、すぐ隣でやっているitachi父が何やら怪しい動きをしている。おお、ヒットしたのかなと思った直後、私のロッドが激しく絞り込まれた。
狙い通りのクロダイが来たのかなと思った瞬間、鰓洗い一発。どうやら、またシーバスがヒットしたらしい。
最初にヒットしたシーバスに比べれば重量感は無い。しかし、コイツはかなりのファイターで、スリリングなファイトを存分に楽しませてくれた。
無事にランディングしたシーバスを持って、一足早くランディングしていたitachi父の元に行く。すると、40cm程のクロダイを持っていた。こちらが本命なので少し羨ましい。ちなみに、私のシーバスは55cmと言った所だ(TOP写真)。
これはホタルイカパターンの爆発が来るか!……と思ったのだが、肝心のホタルイカが一匹しか確認できず、その後は何も音沙汰無し。
青物を狙って別の場所に移動するも、完全に何も無し……。疲れたので、仮眠をしてから温泉に入って帰ったのだった。
今回の釣行を振り返って……
二人分の釣果写真だけ見ると、自分では良い釣果だったなと思ってしまいます。しかし、寒風吹き荒ぶ、漆黒のサーフで延々とキャストを繰り返すこの釣りでは、もう少し反応が欲しい気が……。
まあ、ホタルイカの居ない状況、しかも凸ることも多い釣りなので、それは贅沢な願いなのかもしれませんけどね~。やはり、ホタルイカパターンは一定以上のホタルイカが居ないと難しいです。良いタイミングで行きたいですね。