新月のホタルイカパターンは忍びの釣り……と言う話

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 2021年4月某日、ホタルイカパターンの黒鯛釣りに行って来た。夜だけの強行釣行は体力的に厳しいのだが、中禅寺湖の修行よりはマシだろう……と思いつつ。

2021価値ある一本を求めて……VOL.1

「まあまあ良い釣りでした」

 この日は平日とは思えないような混雑ぶりで、私のお気に入りポイント付近は人で溢れていた。いくつかの候補を巡り、出来るだけ人の居ない場所を選ぶ。車を遠くに停車させ、ヘッドライトを消して忍びのようにアプローチ。

 ホタルイカ捕りの人に見つかるとポイントをSNSで晒され、以降は釣りが不可能になるほど人が押し寄せる可能性があるのだ。20年近く、富山に通い続けているが、実際に釣りが難しくなってしまった場所が複数ある。

 ホタルイカ捕りの人なんて、釣りのポイントには、ほとんど居なかったんだけどな~と思いつつ、まずはジャッカル デカキビナ〜ゴ 2.5インチ から始めた。時期的に稚アユを食べている個体が居るかもしれないからだ。

 キャストしてスローで巻いてくると、数投目にヒット!良い引きをしてくれたのは尺メバルだ。フラッシュ撮影は人を呼ぶ可能性があるのでそのままキープ。続けて、もう一つ良型のメバルを追加したところでアタリは途絶えた。

 別の場所に移動して続けていると、午前2時頃に捕食されて行くホタルイカが目に入った。ホタルイカ型ルアーに変更して引っ張っていると、すぐにゴンっとヒット!これは良型のカサゴだった。キープして、再度キャストするとまたヒット!!重い引きは黒鯛のようだ。

 この釣りは基本、真っ暗闇でやっている。何をやっているのか本当にわからない。ただ、巻かれそうな障害物はココには無いので、引きを十分に楽しんでランディング♪45㎝位の綺麗な黒鯛だった。これはキープ。良さそうなので同行の父を呼んでやってもらい、私は次の場所に移動。しかし、1時間くらい何も無し。

 元の場所に戻ると、父が爆釣中だと言う。あまり乱獲しないように!っと言ってから、私も並んで釣る。すると、すぐに黒鯛がヒット!リリースして続けていると、またヒット!!……が、これはバラシ。


「活性が高い時はすぐ釣れます」

 しかし、すぐに次がヒット!全く写真が無いのも寂しいので、仕方なく一枚撮影。これをリリースした後、反応が渋くなり、午前4時過ぎにTOP写真の黒鯛をC&Rして以降はアタリが途絶えた。

 闇に紛れ、釣った獲物を持って車に戻る。以前、地元の餌釣り師に釣果を目撃されたら、その人が行く度に入って居て、そのポイントは高確率で釣りが出来なくなった……と言うことがあったのだ。ポイントが有限である以上、釣果は知られない方が良いだろう。これは忍びの釣りなのだ。

今回の釣行を振り返って……

 人が凄かったですけど、何とか良い場所を見つけることが出来ました。ホタルイカと魚の活性がすべての釣りなので釣果は運ですね。ボーズもよくあります。

 あと、浜でホタルイカを狙う人が凄く多いんですけど、アレは確率がかなり低くて、コスパが悪いと思いますよ。スーパーで買った方が遙かに良いレベル。条件の良い日限定で20年近く通ってますが、浜での爆湧きなんて数える位しか見たこと無いです。訪れた人のほとんどは捕れずに終わっていると思いますよ。

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